自分を大事にしたい。でも、自分を優先するのは、なんだかわがままな気がする。そうやって、気づけば自分をいちばん後回しにしていませんか。20代の私が、まさにそうでした。
私にとって「心地よく生きる」とは、体と心の声を聞いて、自分を後回しにしないことです。心と体は、両輪があって初めて進める車のようなものだと思っています。
自分を後回しにしないことは、わがままとは違います。20代で仕事をしすぎて体を壊し、会社を辞めたときに「私がいなくても会社は回る」と心から分かりました。そのとき初めて、自分を大事にしようと思えたんです。同じころ、リウマチと診断されたことをきっかけに、体だけでなく、心の声も聞こうと決めました。
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仕事をしすぎて、体を壊した20代
20代の私は、仕事をいちばんに置いて、自分の体をいちばん後回しにしていました。
実際仕事が楽しくて好きだったのですよね。平日の残業、徹夜も平気でしたし土日はまた別の仕事をしていました。極端な話ではなく、365日働いていました(笑)
そんなことをしながら、ある時から気づくと微熱と、軽いだるさが続いていました。体が少しずつ「固まっていく」ような感覚がありました。体はちゃんとサインを出していたのに、私はそれを聞き流していたんです。「ちょっと休めば治る」と思っていましたが症状は酷くなる一方で、そして、とうとう体調を崩しました。
今思えば、あの頃の無理が、体の土台を少しずつ削っていたように感じています。
自分を過信していましたね。。
ただ、関節リウマチの原因は、はっきりとは分かっていないとされています。働きすぎたからリウマチになった、と言いたいわけではありません。あくまで私自身の振り返りとして、そう感じているということです。
「私がいなくても、会社は回る」と知った日
会社を辞めたとき、私がいなくても会社はちゃんと回っていくのだと、心から分かりました。
寂しさは、ありませんでした。それよりも「ああ、会社ってそういう風にできているんだな」と、妙に納得したのを覚えています。
仕事には、代わりがいます。でも、私の体と心の代わりはいません。
そう思ったとき、「あー・・自分を大事にしよう」と思いました。
自分を大事にすることは、わがままではないと私は思っています。自分の体と心は、自分にしか守れないもの。それを守ることは、誰かから何かを奪うこととは違います。
仕事を辞めることをすすめたいのではありません。ただ、「私が頑張らないと回らない」と思い込んでいるときほど、自分のことは見えなくなっていた。少なくとも20代の私はそうでした。

リウマチをきっかけに、心の声を聞こうと思った
リウマチと診断されたことをきっかけに、私は体の声だけでなく、心の声も聞こうと決めました。
会社を辞めたのと同じころ、関節リウマチと診断されました。体は、ずっと前から声を上げていたのかもしれません。それを聞いていなかったのは、私のほうでした。診断までの経緯や、その後の治療と暮らしのことは「20代でリウマチになった私が、薬をやめるまでにやってきたこと」に書いています。
心の声を聞くために、私がしていることは瞑想です。一人の時間を大事にするようにしています。
誰かの期待や、やらなきゃいけないことから少し離れて、いま自分が何を感じているかを確かめる時間です。疲れているのか、休みたいのか、何が好きなのか。一人になると、そういう小さな声が聞こえてきます。

薬剤師として体のしくみを学んできた私の考えでは、寝不足や冷え、痛みがあるときに、心の持ち方だけで心地よくなるのは難しいものです。心と体は、つながっています。だから私は、心の声と一緒に、体の声も聞くようにしています。
私にとっての「心地よく生きる」
もう少し具体的に言うと、私にとっての「心地よく生きる」は、心と体の両方が心地よい状態を、続けられるようにすることです。
手間やお金をかけて整える、正解の暮らしのことではありません。頑張って目指すものにしてしまうと、それ自体がまた疲れのもとになります。
体に痛みや苦痛があっても、心にもやもやがあっても、それは「心地よくない」状態です。つまり心地よさは、心と体という両輪があって初めて進める車のようなもの。どちらか片方だけでは、前に進めません。
体を健やかに保つために
運動の習慣をもつこと。よく眠ること。自分の体を作る食べ物を、むげにしないこと。腸活をすること。体を冷やさないこと。
こういったことが、頑張らなくても自然とできるようになる。そこを目指したいと思っています。
腸のことは「腸から整える」に、体温や冷えのことは「平熱が35度台でも大丈夫?低体温の原因と受診の目安」に、食べるもののことは「食品添加物について押さえておきたいこと」に書いています。
心を健やかに保つために
心のもやもやは、ときには考え方を変えることで、ふっと軽くなることがあります。もやもやの解決のしかたを学ぶことも、心を健やかに保つことにつながります。
「心理学」とまではいかなくても、「ああ、そういう考え方もできるんだ」と知る機会があるといいですよね。たとえば「球体思考」は、物事を一つの面からではなく、いろいろな角度から見てみる考え方です。「「球体思考」とは?多角的な視点で、人間関係も生きやすさも変わる考え方」に詳しく書いています。
健康情報に振り回されすぎない
世間の健康情報に、振り回されすぎないことも大切だと思います。
健康情報は、あちこちにあふれています。そのたびに「あれがいい」「これはだめ」と揺れていたら、それ自体が心のもやもやになってしまいます。
だからこそ、自分なりに調べたり、勉強したりすること。そして最後は、自分の体と相談することが絶対に必要だと思っています。情報との付き合い方は「AIに相談する前に|自分の頭で考え一次情報の中で生きる」にも書いてみました。
車輪が重い日があっても
痛みがある日や、もやもやが晴れない日は、車輪の片方が重くなっている日。
体に苦痛があるのは、やはりつらいものです。そんなときは、薬なども使って、まず苦痛をとることを目指したい。私はそう考えています。
そのうえで、無理に進もうとせず、重くなった車輪をいたわる。もう片方の車輪を整える。そうやって、また進めるようにしていけばいいと思っています。心と体、どちらの車輪も、自分を後回しにしていては進みません。
病気があっても、心地よく生きることはできる。リウマチと付き合ってきた私は、そう思っています。
この部屋で書いていること
「薬剤師CHIKAの部屋」には、心地よく生きるためのヒントを、いろいろな角度から書いてきました。是非気になるところから読んでみてください。
手放す・受け入れる
がんばって抱え込んでいたものを、そっと下ろすための記事です。
自分を大切にする時間
一人の時間や、自分に手をかける時間のことを書いています。
- 心を整える“書く瞑想”──ジャーナリングのすすめ
- 30年変えなかったメイクを、50代で見直してみた話|「自分を大切にする」ということ
- 蓼科・女神湖の妖精祭で感じた、「何もしないこと」の時間
- 人も樹木も一緒
病気とともに、自分らしく
病気を抱えながら、自分らしく過ごすことについての記事です。
働き方・生き方の原点
薬剤師として、ひとりの人間として考えてきたことです。
- 薬剤師の道を選んだ理由
- やりたいことの見つけ方
- ゼロからイチを生み出す人たちの特徴
- 「プレゼンス」とは?印象と健康の話
- 70代でも若々しい人の秘密|薬剤師が見た若さの正体
- AIに相談する前に|自分の頭で考え一次情報の中で生きる
今日の体と心の声を、一度だけ聞いてみる
心地よく生きるのに、特別なことはいらないと思います。
20代の私は、体を壊し、会社を辞め、同じころにリウマチと診断されて、やっとそれに気づきました。遠回りだったかもしれません。でも、そこから自分を大事にすることを覚えました。
みなさんの今日の体と心の声を聞いてみてください。疲れていないか。休みたくないか。それだけでも、自分を後回しにしない一歩になると思います。
出典・参考
- 公益財団法人日本リウマチ財団 リウマチ情報センター 「関節リウマチについて」

