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「球体思考」とは?多角的な視点で、人間関係も生きやすさも変わる考え方

球体思考
目次

「知見」と「調和」と「魅力」の塊であるKさん

「あの人とは考え方が合わない」——そう感じてモヤモヤした経験は、誰にでもあると思います。

そんな時に助けになるのが「球体思考(Multifaceted thinking)」という考え方です。物事を上下左右だけでなく、外側から、宇宙から地球を見るような視点で捉え直す思考法。身につけると、他人との関係だけでなく、自分自身の生きやすさも変わってきます。

今日は、この考え方を私に教えてくれたKさんのエピソードを交えながら、球体思考についてお話しします。

CHIKA

そんな自分の中のモヤモヤを解決できる思考法のお話です。

球体思考とは

一つの事象を正しく捉えるには、その事象を多様な視点から見ることが必要です。

「球体思考」とは、上下左右斜めの線だけでなく、観点を外側からの見方に変えてみることで、新しい気づきを持ち込む思考法。英語では「Multifaceted thinking」と訳せるでしょうか。

一つの物事をいろいろな方向から見て、さらにその物事を宇宙から地球を見るような感じで見る——そんなイメージですね。

球体思考が素晴らしいのは、自分にとって一番しっくりくる視点を探し出せるだけでなく、他人との関係をより深めるための手段としても使えるからです。

なぜ人間関係でモヤモヤするのか

人は誰しも、自分と異なる意見や考え方に出会うと、「あの人とは考え方が合わない」「意見が合わない」「相手が何を考えているのかわからない」と感じてしまうことがあるのではないでしょうか。

でも、たぶん相手も同じように感じています。

球体思考は、そんな自分の中のモヤモヤを解決するヒントになる考え方です。

Kさんに学ぶ、球体思考の実践

私よりちょっと年齢が上のKさんは、何をしても豊かな人間性の持ち主。自分の考えや意見を分かりやすく表現してくれるので、「すごいなぁ」といつも尊敬しています。

昔、一緒の職場で働いていた時期があり、当時は「ちょっと変わった人だな」という印象がありました。でも今では、とても大きな組織のトップに立っています。

Kさんは、誰に対しても相手の立場に身を置き、解釈しやすい言葉で話してくれるため、本当に皆から親しまれています。他者の意見や考えを否定せず、「見方を変えてみよう」とアドバイスしてくれる。相手を否定しないことも、Kさんが人気がある理由なのだと思います。

社員が予期とは違う行動をとった場合でも、今では「そういう考え方もあるよね」とむしろ共感できるようになったのだそうです(外から見ていると、相手に対する慈しみも感じます)。

いたずらに自分の視点だけで相手を否定せず、新しい視点での解釈をもって関係を作り上げようとする——これが「球体思考」の実践の一部なのだとか。

Kさん曰く、

Kさん

でも、最初からこの見方ができたわけじゃなくて、沢山考えたり練習したりしたよ。

だそうです。

薬剤師として、私が球体思考を使う場面

Kさんから学んだこの考え方を、私自身も日々の仕事の中で役立てています。

例えば、患者さんの血液検査の結果を拝見していて、γ-GTPの値が高い時や、HbA1cの値が明らかに高い時。こちらとしては、栄養指導をして、お酒を減らすように……と口酸っぱく言いたくなる場面です。

でも、患者さんには患者さんなりの、これまでの考え方や習慣があります。数値が悪かったからといって、明日から急に生活を変えられるかというと、そう簡単なことではありません。「新鮮な野菜をなるべく食べてください」とお伝えしても、足が悪くて一人暮らしの年配の方であれば買い物に行くこと自体が大変ですし、住んでいるのが山の上だったら、それこそ難しかったりもします。

そこで、ただ医療側の正論だけを伝えて「こうしてください」と言うのは、それこそ球体思考ができていないな、と思うのです。

まずは患者さんの話を聞いて、患者さん側の立場に一度身を置いてみる。一度、受け入れる。これも、球体思考を使っている場面だと思っています。

CHIKA

頭ではわかっていても、いざやってみると自分の自我が出てくるというか・・。こういうのは本当に訓練だな、と思います。

もう一つ。

もう余命があまりないことが明らかな方に対して、「お酒をやめてください」「たばこをやめてください」とお伝えするのも、酷だな、と思うようになりました。

医学的にはNGなことでも、ご本人がずっと大切にしてきたものを人生の最後にすべてやめてしまうことが、本当にその方にとって幸せなのか。何がその人にとって良いことなのか——

CHIKA

正解のない問いですが、こういう場面でこそ球体思考が試されると感じています。

球体思考を身につける視点

Kさんの実践を振り返ると、球体思考にはいくつかの共通する視点があります。

  • 相手の立場に身を置いてみる:自分の視点だけで判断せず、相手からはどう見えているかを想像してみる
  • 否定せず「見方を変えてみよう」と考える:意見が合わなくても、まず相手の考えを否定しない
  • 外側から、俯瞰して眺めてみる:宇宙から地球を見るように、一歩引いた視点を持つ

どれも特別なことではなく、日々の小さな積み重ねで鍛えられる視点です。

自分や他人の平和をもたらす

球体思考を学ぶことは、自分自身の要求を満たすためだけのものではありません。他人を認め、尊重する力を鍛えることで、自分も他人も自由で平和な関係を築けるようになります。

これは職場での上司・部下の関係よりも、むしろ家庭内で役立ちそうな考え方かもしれません。

「個」を尊重する時代ではありますが、「集団」という視点を忘れないことが、球体思考を鍛えるキーになります。日常の中でこの思考を意識してみることは、自分の要求を解決するだけでなく、他人の求めていることも見えやすくしてくれます。

他人は変わらないから自分(の見方)を変える

他人は変わらないから、自分(の見方)を変える——こう思っていたほうが、無駄な衝突を避けられるように思います。

もちろん、こちら側は球体思考を持ちながらも、自分の考えや意見を相手にわかってもらうことも大事だと思いますね。

Kさん

世の中に誰一人として100%自分と同じ考えの人なんていないんだから、自分の見方を鍛えることができれば結構気持ちが軽くなる

とのこと。

まとめ

球体思考は、単に情報を分析する手段ではなく、人生に新しい視点を持ち込むために必要な思考法だと、私は思っています。

もし「相手と考えが合わない」と悩んでいるなら、相手側の立場に立って考えてみる、第三者の立場になって考えてみるなど、「球体思考」で見ることを是非試してみてくださいね。

関連して、「諦める」ことについて仏教の視点から考えた記事もあります。物事の見方を変えるという意味で、球体思考と通じるところがあるので、よければあわせてどうぞ↓

ちなみに、今回お話に出てきたKさんが書かれた書籍がこちら。色々なお話が詰まっています。一読の価値あり。

球体思考

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この記事を書いた人

CHIKAのアバター CHIKA 薬剤師

薬剤師CHIKA

2025年まで、現場の薬剤師として勤務。薬剤師歴はトータル25年以上。
日々の患者さんとの対話を通して、「薬に頼りすぎない健康」の大切さを実感しています。

このサイト「薬剤師CHIKAの部屋」では、食事・生活習慣・自然な健康法などについて、薬剤師の視点からわかりやすく解説しています。

また、「ようこそ還元くんの世界へ。」という情報発信ブログと
CHIKACHAN HOUSEというショップも運営しています。

20代で慢性関節リウマチを発症しましたが、さまざまな試行錯誤を経て克服しました。

その経験もふまえ、「体を整える」という視点から健康や暮らしに役立つ情報を発信しています。

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