頭痛、生理痛、腰や関節の痛み。
痛み止めが手放せなくて、「このまま飲み続けて大丈夫かな」と思っている方へ。
飲まなければ、仕事も家事もままならない。。でも、ずっと飲んでいていいのかな、と少しうしろめたい。そんな気持ちで飲んでいる方は、少なくないと思います。
私は、リウマチと診断がつくまでの1年間、関節の痛みで、1日3回の痛み止めを毎日飲んでいました。痛み止めの薬を口に運ぶたびに「このままでいいのかな」と思っていました。
結論から言うと、私にとっての「やめどき」は、いつやめるかを決める日ではなく、「なぜ痛いのか」を、主治医と一緒に考え直す日でした。
- 必要なときに痛み止めを飲むことは、悪いことではありません
- 見直したいのは、「飲んでいること」ではなく「飲み方の変化」です。効きにくくなった、回数や量が増えてきた、ほかの症状が出てきた、など
- そのときに考えたいのは、「やめるか続けるか」より先に、「なぜ痛いのか」です
- 主治医や薬剤師にも伝えながら考えてくださいね
この記事では、私が痛み止めとどう付き合ってきたかをお話しします。
痛み止めを飲み続けることに、うしろめたさを感じなくていい
痛みで生活がままならないときに、痛み止めを飲むのは自然なことです。必要なときに飲むことを、悪いことだと思わなくて大丈夫。
CHIKAうしろめたさは、自分の体のことを気にかけているから感じるのだと思います。
ただ、その気持ちを「飲まずに我慢する」方向に向けてしまうと、痛みで生活が回らなくなってしまいます。
向けたいのは、「飲み方が変わってきていないか」という見方だと思うんです。
見直したい「飲み方の変化」
次のようなことが起きてきたら、「飲むかどうか」ではなく、「なぜ痛いのか」を考え直すサインです。
- 以前より、効きにくくなってきた
- 飲む回数や量が増えてきた、増やしたくなる
- 痛む場所や感じ方が、いつもと違ってきた
- 腫れ、むくみ、熱っぽさなど、ほかの症状が出てきた
- 胃の痛み、吐き気、黒い便、血を吐くなど、いつもと違う症状が出た
当てはまるときは、様子を見すぎずに、主治医や薬剤師に相談を。
薬は、薬の効き目が続く時間などをもとに1日の回数が決められています。
なので、痛みが治まらないからといってそれ以上沢山のんでも逆に思わぬ副作用が出てしまうこともあるんです。
ちなみに、私もよく薬局で遭遇した状況ですが「頭痛を何とかしたいのに、逆に薬の飲みすぎで頭痛を起こしていた」ということがありました。



その時のお話は以下の記事に。


私が、痛み止めを毎日飲んでいた理由
私も若い時、毎日痛み止めを飲まざるを得なかった経験があります。リウマチになり、関節の痛みを抑えるためでした。
整形外科で処方された痛み止めを、1日3回、毎日。効き目が短いタイプの薬だったので、1日3回は欠かせませんでした。痛みを止めて普通の生活を送るために、それしか手段がなかったのです。
※そのころのことは「リウマチと診断された日に、私がやってよかったこと|1年かかって診断された薬剤師の話」に書いています。
痛み止めは、本当に辛い時痛みを抑えてくれる、必要な薬だと今も変わらず思っています。
「効かなくなってきたかも」と感じたとき
痛み止めが前ほど効かなくなってきた気がしたら、量や回数を増やす前に、ちょっと待った!
私の場合は、炎症がひどくなって、手のむくみや関節の腫れが強くなっていきました。飲んでいても、だんだん効き目がなくなってきているようにも感じました。
そのうえ、痛み止めは胃も荒らしました。
胃が荒れると食欲がなくなり、食べられなくなる。そんな悪循環もあったので「これは何とかしなければ・・」と日々考えるように。



そのとき思ったのは、「痛み止めは、原因を根本的に解決できていない『対症療法』だ」ということです。
自分がそのとき考えたこと
痛み止めは、痛みを抑える薬です。「なぜ痛いのか」という根本的な理由には、働きかけてくれません。なので、飲まなければまた痛くなります。
だから、毎日飲み続けながら、「このままでいいのかな」という気持ちが大きくなっていったのだと思います。。
そもそもその「根本」がなくなれば、この痛みも消えるわけですものね。
メトトレキサートを始めて、痛み止めを減らしていいと言われた
痛み止めを減らしたのは、リウマチにとって第一選択薬だったメトトレキサートを飲み始め、だんだん落ち着いてきた頃、主治医から「痛み止めは減らしてもいい」と言われたからです。



実際に痛みや腫れも少しづつ治まってきていました。
メトトレキサートは、数週間悩んだ末に飲むと決めた薬です(そのときの気持ちは、先ほどの診断の日の記事に書いています)。
痛み止めは痛みを抑える薬、メトトレキサートはリウマチの炎症を抑えるため免疫に働きかける薬。
正直なところ、本当に安心しました。指の関節が曲がり始めていましたが、私の場合は、そこで指の変形は抑えることができたからです。
その後も治療は続き、長い時間がかかりました。


体を使いすぎた日の翌日や無理をした日なども含め、日によって痛みが強くなることもありましたが、その時は適切に痛み止めを使っていました。
「なぜ痛いのか」を、あきらめない
痛みがおさまらないとき、私は「なぜ、この痛みがあるのか」を、自分なりに徹底的に調べました。別のドクターの意見を聞く(セカンドオピニオン)という選択肢も、視野に入れていました。
効いていない、または効かなくなってきている気がするのに、そのまま薬に頼り切らないことは大事だと思っています。
それは「自分でやめる」というより、「効いていない気がします」と主治医に伝えて、納得できなければ、別の意見を聞く、病院を変えることも大切です。
薬で炎症が落ち着いたあと、きちんと考えられる時間が生まれ、更に思いました。
「では、なぜ自分の免疫が、自分の関節を攻撃してしまうのか」。
そこまで考えを巡らせないと、この病気を本当に理解して、改善することにはつながらないと思いました。
頭痛や生理痛など他の痛みも、「なぜこの痛みが起こるのか」を考えることはとても重要だと思います。
痛み止めのやめどきは、ひとりで決めなくていい
痛み止めは、悪者ではありません。どうしても必要なときに飲むことは、悪いことではないと私は思っています。
ただ、「効かなくなってきたかも」「飲む回数が増えてきたかも」といった感覚は、体からの大事なお知らせ。
そのお知らせを、我慢で受け止めない。自己判断で量を増やさない。主治医や薬剤師に伝えて、一緒に考える。
それが、私にとっての「やめどき」第一歩でした。
※ちなみにリウマチに関しては、今は全ての薬から卒業しています。
痛みを抑えること、そして治まっている間に痛みの理由を探すこと。快適な毎日を送るためには、どちらも必要なんですよね。


まとめ
今はネットで手軽に情報にアクセスできるようになりました。
でも、その情報は玉石混合。
ある程度の情報は検索で見つけることができますが、最終的にはあなたの感覚や判断を大切に。そしてリアルな現場を毎日見ている主治医や薬剤師を頼ってください。
病気には、日々の積み重ねが体に表れて発症するものもあります。自分が無理をしすぎていたら、体のどこかが悲鳴を上げています。その声に耳を傾けてあげて下さい。
今回は痛み止めの薬を取り上げましたが、薬は我々を助けてくれる存在である一方で依存しすぎない「いい距離感」が必要だと思います!
出典・参考
- 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「ロルカム錠2mg/ロルカム錠4mg」添付文書(2025年5月改訂 第3版)
- 日本リウマチ学会「関節リウマチ診療ガイドライン 2024 改訂」(診断と治療社)
- 田村直人「薬物療法の実際 非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)とステロイド薬」総合リハビリテーション38巻3号(2010年3月)










