エプソムソルトバスは、私が薬剤師としてだけでなく、リウマチと向き合う中で見つけて今も続けている入浴習慣です。
結論から言うと、「エプソムソルトを入れたお風呂に浸かれば病気が治る」というような魔法の入浴剤ではありません。ただ、リラックス・血流促進・肌を柔らかく整える効果は科学的にもある程度裏付けがあり、続けやすいセルフケアとして私は気に入っています。
「肌がスベスベになる」「疲れがとれる」「マグネシウムが吸収されるって本当?」——そんな疑問に、成分から実際の使い方、そして気になる経皮吸収のエビデンスまでお伝えします。
エプソムソルトとは?
「ソルト」と名がついていますが、食塩(塩化ナトリウム)ではありません。 正体は硫酸マグネシウム(MgSO₄·7H₂O)という鉱物の一種です。17世紀にイギリスのエプソム地方の泉から見つかったことから、「エプソムソルト」と呼ばれるようになりました。

白い結晶がきらきらと美しく、お風呂に入れるとすぐに溶けてしまう——まるで自然のミネラルの恵みそのものです。
私がエプソムソルトを知ったきっかけ
CHIKA私がこのエプソムソルトを知ったのは、過去に「自分のリウマチを何とかできないか」・・・とエドガーケイシーの治療法を調べていた時でした。
薬に頼るだけでなく、日々の暮らしの中でできるセルフケアを探していた中で出会ったのが、このエプソムソルトバスです。
詳しいリウマチとの向き合い方は、こちらの記事にまとめています。 → 20代でリウマチになった私が、薬をやめるまでにやってきたこと
「エプソムソルトでリウマチが治る」というわけではありません。あくまで、体と向き合う日々の中で見つけた、続けやすい習慣の一つとしてご紹介しています。
成分と働き
● マグネシウム(Mg²⁺)
- 神経や筋肉の緊張をゆるめる
- 血管を拡げて血流を改善
- 不足すると、こむら返りや肩こり、不眠の原因に
● 硫酸イオン(SO₄²⁻)
- 肝臓の解毒機能を助ける
- 角質を柔らかくする働きがあり、美肌にも◎
入浴で得られる主な効果
① リラックス効果と自律神経の安定
温かいお湯にマグネシウムが加わることで、副交感神経が優位になり、心身がふわっとゆるむようなリラックス感が得られます。
「寝つきが良くなった」「深く眠れるようになった」と感じる方も多いですよね。
② むくみ・疲労の軽減
エプソムソルトを溶かしたお湯は、体液よりわずかに高い浸透圧。
そのため、皮膚の表面から余分な水分や老廃物が引き出されやすくなります。
「なんだか脚が軽い」と感じるのは、この浸透圧の効果によるものです。
③ 肌を柔らかく整える
硫酸イオンが角質層に作用し、皮膚を柔らかくしてターンオーバーを促すと言われています。
くすみやざらつきが気になる方にもおすすめです。
皮膚からマグネシウムは本当に吸収されるの?
ここは多くの方が気になるポイントですね。
結論から言うと、「少量ながら吸収される可能性がある」と考えられています。
▶ どんな研究データがあるの?
よく引用されるのが、イギリス・バーミンガム大学で行われた19名を対象にした入浴試験です。エプソムソルトを溶かしたお湯に毎日入浴してもらったところ、19人中17人で血中マグネシウム濃度が上昇し、尿中マグネシウムも増加しました。血中の硫酸イオンも上がっており、「経皮吸収が起きた」と考えられる結果です。
ただし、正確にお伝えすると、この研究は
- 査読を経た論文としては発表されていない予備的な調査であること
- 対照群(比較のためのグループ)が設けられていないこと
- エプソムソルト業界団体のサイトで公開されているデータであること
に注意が必要です。「まったく吸収されない」という従来の見方を覆す興味深いデータではありますが、「医学的に証明された」と言い切れる段階ではない、というのが正確なところです。
▶ 経皮吸収のメカニズム
マグネシウムは、水に溶けた小さなイオンです。
角質層を直接通るだけでなく、毛穴や汗腺といった”開いた通路”を通って体内へ入ると考えられています。
マグネシウム入りクリームを塗布した研究でも、血中濃度がわずかに上がるという報告があります。



実際にマグネシウム入りスプレーやクリームもよく売られていますよね。
▶ 現在の科学的な位置づけ
- 「吸収はゼロではない。ただし、ごく少量」
- 医療レベルのマグネシウム補給法としては、まだ未定
- けれども、「リラックス目的・予防的ケア」としては理にかなっている
つまり、入浴で気持ちよく整いながら、ほんの少しマグネシウムも補える——このくらいの捉え方が現実的だと思います。
エプソムソルトでお湯のpHはどう変わる?
化学的に見ると、エプソムソルトを加えたお湯は わずかに酸性(pH6前後) に傾きます。
水道水が中性(pH7前後)なのに対して、マグネシウム硫酸塩を加えるとこのような変化が起こります。
| エプソムソルト濃度(%) | pH(目安) |
|---|---|
| 0(ただの湯) | 7.0 |
| 0.5 | 6.6 |
| 1.0 | 6.3 |
| 2.0 | 6.0 |
| 3.0 | 5.8 |
このように、濃度が上がるほど弱酸性に近づく傾向がありますね。
人の肌の理想pHは4.5〜5.5といわれていますから、エプソムソルト風呂は肌にやさしいお湯環境をつくるという点でも理にかなっているんですね。



ちなみに、「エプソムソルトでお風呂の塩素が中和される」という話があるのですが、これに関しては私はちょっと疑問です。
また別の記事に詳しく書きますね。
安全に楽しむためのポイント
- 使用量の目安:200〜300gを150〜200Lのお湯に
- 入浴時間:15〜20分程度
- 入浴後はしっかり水分補給を
- 腎臓疾患・妊娠中・高血圧の方はご注意



工業用ではなく、食品グレード・医薬品グレードのものを選びましょう。
濃度的には、薄すぎても濃すぎても思った効果が得られないのでしっかり計って入れることをお勧めします。
今自分が使っているエプソムソルト
今の所、こちら2種に落ち着いています。コスパが良いのです。



濃度を0.1%~0.2%にしてしっかり入りたいので・・例えば150リットルのお湯に300gいれると0.2%になります。300gって結構な量で、あっという間に一袋使ってしまうんですよね。
↑シークリスタルさんのものはアロマやその他香りがついたものもありますね。
たまに香りつきのものを買ったりしてますが、やはり最終的に無香料に戻っています。



お風呂で温まる習慣は、私にとって「低体温そのものを見直す」きっかけにもなりました。 体温を上げる暮らしの工夫は以下の記事にまとめています。


まとめ
エプソムソルトは、
- 科学的に見てもリラックス・血流促進・角質柔軟化に優れ、
- マグネシウムのわずかな経皮吸収も期待でき、
- 肌にやさしい弱酸性のお湯を作り出す——
そんな、心にも体にもやさしい自然のミネラルです。
「なんとなく疲れがとれない」「眠りが浅い」そんな夜には、ぜひエプソムソルトを入れて、湯船にゆっくり浸かってみてください。
体の奥から、じんわり“ととのう”感覚が得られるはず!
皆さんは水素風呂ってご存じですか?ショップで取り扱っているのが「Hydrogen水素浴」です。
湯船が水素で満たされるお風呂です。
仕組みや使い方は本館に、実物はショップにまとめています。
→ 水素浴のこと(本館ブログ記事)
→ Hydrogen水素浴を見てみる(ショップ)









