歯ブラシもフロスも、世の中にはたくさんの種類が売られていますが、自分の口の中を一番きれいにできるものは、たぶん人によって違います。
今日は、私が自分の顎の形や歯質に合わせてどう選んでいるか、そしてその選び方の背景にある考え方を書いてみます。
自分の口の「磨きにくい場所」との付き合い方
私はどちらかというと顎が狭いようで、奥歯の一番奥がとても磨きづらいのです。しかも、そこは一番虫歯になりやすい場所。なので、そこだけはいつも意識して丁寧に磨くようにしています。
歯と歯の間は歯ブラシだけでは届きにくいので、糸ようじやフロスを使います。
海外の人から見た、日本人の口臭という話
在日外国人100人と日本人600人を対象にしたオーラルケアの意識調査では、在日外国人の約7割が「日本人の口臭にがっかりした経験がある」と答えているそうです。予防歯科の受診率も、在日外国人のほうがかなり高いという結果もあるようです。
こういう調査結果を見ると、確かに、欧米の人たちと比べて、日本で「口の中の環境を整えましょう」と言われ出したのはわりと最近のような気がします(この辺りは私の肌感覚も入っていますが)。
歯科でのケアの頻度について考えていること
以前は2か月に1度、歯石を取ってもらったり、歯ぐきのチェックをしてもらったりしていたのですが、今はその間隔を少し伸ばしています。
CHIKA機械の力でかなりしっかり磨いてもらうので、正直「こんなにガリガリやっていいのかな」という感じがすることもあって……。
歯石について改めて調べてみると、少し面白いことが分かりました。
以前は「歯石そのものが歯周病の直接の原因」と考えられていたけれど、今はその考え方は否定されているそうです。ただ、歯石そのものが直接悪さをするというより、表面がざらざらしているためプラーク(歯垢)がつきやすくなり、そのプラークの中の菌が歯ぐきに炎症を起こす、というのが今の理解のよう。
なので「歯石があっても歯周病とは無関係」というほど単純な話ではなく、歯石を放っておくとプラークが溜まりやすくなり、歯周病が進みやすくなることに変わりはなさそうです。
歯石除去が今も歯周病治療の大切な一部とされているのは、そのためなんですね。
私が間隔を伸ばしているのは「歯石が無関係だから」ではなく、毎日の歯みがきとフロスを今まで以上にしっかりやる、という自分なりの工夫とセットにしているからです。
これはあくまで私個人のやり方で、歯ぐきの腫れや出血が続く、口臭が急に強くなった、歯がぐらつく、というようなサインがあれば、我慢せず歯科を受診してくださいね。
時々は専門家の力を借りる、というのは変わらず大事だと思っています。
口の中の健康と、体全体のコンディションのつながり
口の中の健康と体調は、実は結構つながっているようです。
よく言われるのが糖尿病と歯周病の関係。
糖尿病の方は歯ぐきの状態が悪くなりやすく、逆に歯周病があると血糖コントロールに影響することがある、という双方向の関連が今は言われています(鶏が先か卵が先か、という話になりそうですが)。
日本歯周病学会・日本糖尿病学会のガイドラインでも、糖尿病のある方の歯周治療は血糖コントロールの改善につながる可能性があるとして、推奨されています。
私がリウマチになって気づいたこと
これを意識するようになったのは、自分がリウマチになったからです。
自分の中にあったイメージはこうでした。
【1】リウマチは自己免疫疾患というけれど、自分自身を攻撃することって、人間の体の仕組みとして備わっているものなのだろうか?
【2】外部から血液の中に何かが侵入している?
【3】口の中から胃、腸、肛門までは、実は体にとっては「外部」
【4】リーキーガット(腸もれ)や、歯ぐきの炎症(歯周病菌?)という考え方を知る
【5】これらが血液の中に”良くないもの”を侵入させていて、それが「攻撃」の対象になっているのでは?
という具合です。
これはあくまで私個人の考え方で、歯周病や腸の状態がリウマチの直接の原因だと特定されているわけではありません。
ただ、この視点を持つようになってから、歯や腸のケアを「美容」というより「体全体を大事にすること」の一部として捉えるようになりました。
実際に使っている歯ブラシ・フロス・歯みがき粉
話を歯ブラシに戻すと、私は2本を使い分けています。
1本目は、ヘッドが薄くてかなり小さいタイプ(普通の硬さ)。奥歯の一番奥まで、ちゃんと届いて磨けます。
もう1本は、ヘッドの幅が広いタイプ(やわらかめ)。私は歯の表面のエナメル質が少し弱いようで、硬い歯ブラシでガリガリ磨くと歯が傷つきやすい質なのだそうです。なので、歯の表面はやわらかめのブラシで磨くようにしています。
フロスは、もともと歯科で扱っていたもの。使いやすくて、ミントワックスのタイプが好みです。いろいろ試した結果、今はこの組み合わせに落ち着いています。
糸ようじはあまり使いませんが、その時々で選んでいます(小林製薬のものが多いかもしれません)。
顎の大きさ、歯質、歯並び……口の中の環境は本当に人それぞれ。自分に合う道具を使うことは、地味だけど結構大事だと思っています。ちなみに歯ブラシは1〜1.5ヶ月で交換するようにしています。



あと、よく聞かれるのが「歯みがき粉は何を使っていますか?」ということ。
フッ素・研磨剤・発泡剤が入っていないものを選ぶようにしています。
プロポリス配合のものはよかったですね。夜に使うと、翌朝、口の中の粘つきがなくさっぱりしています。口の中の環境を整えるという意味では、こちらも良かったです。最近は、再石灰化を目的として作られているジェルタイプのものも使ってみています。
まとめ
歯ブラシもフロスも歯みがき粉も、「これが正解」というものはなくて、自分の顎の形や歯質、歯ぐきの状態に合わせて選んでいい、というのが今の私の考え方です。
+αで、目的に応じて選ぶ、とかですね。例えばホワイトニングとか。
そして口の中を整えることは、虫歯や口臭の予防だけでなく、体全体を大事にする暮らしの一部でもある、と感じています。
歯ぐきの炎症や口の中の環境が体全体とどうつながっているか、もう少し詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。








参考情報
・一般社団法人熊本県歯科医師会「歯周病の原因は『歯石』って思ってたんですけど?」
・おくだ歯科医院 デンタルコラム「『歯石を取らなくても歯周病にはならない』の”事実”と”誤解”」
・ライオン システマ「歯石|歯周病について」
・静岡県歯科医師会「糖尿病」 日本歯周病学会「糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン2023」(Mindsガイドラインライブラリ)
・オーラルケアの実態調査(在日外国人100名・日本人600名対象、複数の歯科医院サイトで紹介)










