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ゼロからイチを生み出す人たちの特徴

アイディア

発明家や起業家のように「今まで世の中になかったものを生み出す人」がいます。
私の周りにもちらほらこのタイプの方がいるのですが、特に印象的なお二人について記事を書いてみたいと思います。

一人目は同僚であり先輩のNさん。
二人目は知り合いの社長Oさん。

元大病院の薬剤部長だったNさん

Nさんの紹介と第一印象

数年前私の勤務する薬局に新しいスタッフとして加わったNさん。元は大病院でかなりの要職に就いていたとのことです。退職後、週に数日、薬局を手伝ってくれることになりました。

Nさんはとにかく腰が低く、いつも笑顔で、話も面白く、患者さんやスタッフたちにも好かれ、薬局の雰囲気が一段と和やかになりました。彼の姿を見ていると、きっと彼の下で働いていた人たちは仕事がやりやすかっただろうな、と感じることが多いです。

Nさんにも苦手なことがある?

しかし、そんなNさんでも苦手なことがあります。それが「報告書作成」です。患者さんに薬を届けた後に書かなければならない書類を作成する際、毎回1時間近くも唸っているのです。。

そして、その独り言がとても面白いのです。

「これ以上ハゲたらどうしよう…」
「もう、倒れてしまうかもしれない…」

など、思わず笑ってしまうようなつぶやきがポンポンと飛び出します。そんなNさんが本当に大病院の偉い人だったのかと、疑いたくなる瞬間が何度もあるのです。

驚きの事実:Nさんのアイデアと実績

ところが、ある日、Nさんとの雑談の中で驚きの事実が次々と明らかになりました。なんと、今では薬局業界で当たり前となっているいくつかのアイデアや取り組みが、実は彼が最初に提案し、それが形になっていたというのです。

正直、唖然としてしまいました。確かに、彼が薬局に来たばかりの頃も「ここをこうしたら便利だよ」「もっとこうすると使いやすいんじゃない?」と、新しい目でいろいろな提案をしてくれていたことを思い出しました。

Nさんの進化に対する姿勢

ある日、Nさんが「スパーテル」と呼ばれる、粉薬を扱うための道具について熱く語り始めました。

スパーテル

↑こういう「薬さじ」のことです。

「このスパーテル、1000年以上前からほとんど変わっていないんじゃない?昔は木や石でできていて、今はステンレスだけど…進化しないなんて、どうなの!?」と、進歩がないことに対して本気で怒っていました。

「じゃあ、どうすればいいんですか?」とNさんに聞いてみたところ

「うん、例えばこれに超音波の何か機械がついてきれいに粉を落としてくれるとかね・・」とその場で5個くらいアイディアが出ていたのには驚きました。

そんなことを考えながら日々の業務をしている彼に感心しつつも、私はただ目の前の作業をこなすことで精一杯なのでした。。

唯一無二のものだけを!というO社長

O社長の会社ではちょっと変わったものを作っています。それこそどこにもない商品。

O社長ご自身のポリシーのようで、「他の会社にあるようなものは作らない・扱わない」とのこと。
どこの会社も「特許」というものはあると思うのですが、この会社が作る製品はそれだけでなく、ある意味独特だと思います。

NさんとO社長に共通するもの

思い出したのは、同僚のNさんと、O社長が同じようなことを言っていたことです。

「自分が作ったものでも、もっとこうできるんじゃないかと思うと、考えが止まらない」と。

そして、O社長もまた、書類作成や整理が苦手なのです。

NさんとO社長の共通点は、「ゼロからイチを生み出す力」を持っていること。彼らは日常的に「もっとこうしたら良くなる」と常に考え、視点を変えようとしているのです。そして、更なる共通点は、型にはまったルーチン作業が大の苦手ということです。

あ、そしてお二人ともに芸術的センスがありますね(絵が上手だったりします)。

新しい視点を得る楽しさ

私自身、彼らのような視点を持っているわけではありません。でも、彼らの近くにいると、自分の常識が崩れ去り、今まで「常識外」だと思っていたことにいつの間にか足を踏み入れている自分がいることに気づくのです。

CHIKA

「自分の常識は、他人の非常識」という言葉がありますが、まさにその通りだと思いました。

これまで型にはまった人生を歩んできた私にとって、NさんやO社長のような人たちと接することで、自分の中での常識と非常識の間を行ったり来たりしながら、世界が広がっていくのが楽しいのです。

そして、ふと考えます。

世の中にはまだまだ未知のことがたくさんあり、今の私の常識は、ほんの小さな一部でしかないのだと感じるのです。

世の中はまだまだ未知だらけ

「人類が科学で解明できているのは、全ての出来事の2~3割に過ぎない」という話を聞いたことがあります。

それを聞いた時、私たちが持っている常識なんて、なんて小さなものなんだろう、と強く感じました。そして、その瞬間、もっと自由に、もっと好奇心を持って生きることの大切さに気づかされたように思いました。

終わりに

NさんやO社長との日々の関わりの中で学んでいることは、自分の視点を広げ、変化を受け入れ、未知のものに挑戦していくことの大切さです。

彼らの独特なアイデアや視点に触れるたびに、自分の中の「常識」が少しずつ広がっていくのを感じます。そして、何事も変わらないということはありえません。

私たちは日々、畳の目のように進化していくのです。だからこそ自分の小さな常識にとらわれず、もっと大きな視野で物事を見つめ、柔軟に対応していくことが大切だと感じています。

CHIKA

もちろん全ての人が彼らのようなタイプでは仕事は進みませんが、自分にはない能力なので単純にうらやましいです!

読んでいただいた皆さんも、どうか日々の「常識」に縛られることなく、本を読んだり人と情報交換をしたり、行ったたことのない所に出かけたりして、新しい視点を持って世界を見てみてください。それが、日々をより豊かにする鍵になるかもしれませんよ!

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この記事を書いた人

薬剤師歴20年以上。本業の傍らで「ようこそ還元くんの世界へ。」という情報発信ブログとショップを運営しています。こちらの「別館」では還元くん・メビウスウォーター以外の情報発信を主に行っています。20代で慢性関節リウマチを発症し克服するまでに行ったことや考えたことなども含め、いろいろ発信しています。

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