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合成界面活性剤不使用の日焼け止め – P-1 オーガニックUVクリーム –

P-1 Organic UV Cream

夏場はもちろん、それ以外の季節も案外紫外線は気になるもの。そこで毎日欠かせないのが日焼け止め。

でも、ドラッグストアで並ぶ商品を見て「成分が多すぎて、どれが安全なのかわからない」「敏感肌やアトピーがあるから心配」と感じたことはありませんか?

私も肌が強い方ではなく、色々と探していまして。そんな時に友人から「これはどう?」と見せてもらったのがP-1 UVクリーム

個人の方が密かに販売されているもののようで、かなりの時間と労力をかけてつくられたもののようです。

私も実際に使ってみて良かったので皆さんにご紹介しますね!

目次

市販の日焼け止めはなぜ“心配”なのか?

まず、一般的な日焼け止めの成分を簡単にご紹介します。

  • 紫外線吸収剤(オキシベンゾン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルなど)
  • 防腐剤(パラベン、フェノキシエタノールなど)
  • 香料、着色料、シリコン成分
  • 乳化剤(石油系界面活性剤)

これらは確かに「日焼け止め効果を高める」「保存安定性を上げる」といった目的で配合されていますが、敏感肌やアトピー性皮膚炎の方にとっては、かゆみや赤みの原因になることがあります。

「肌に良いかどうか」というよりは、「紫外線を防ぐために必要だから入っている」ケースが多いのです。

特に気になるのは、乳化剤(合成界面活性剤)ですかね。今回ご紹介する日焼け止めクリームはこの部分をいかにクリアするか?に注力したようです。(この合成界面活性剤については後述します)

ピーワンUVクリームの特徴 ― 成分はとてもシンプル

一方、「ピーワンUVクリーム」に入っている成分は以下のとおりです。

  • スクワラン
  • グリセリン
  • ステアリン酸
  • パルミチン酸
  • ベヘニルアルコール
  • ベンチレングリコール
  • カリ石けん素地
  • 酸化チタン
  • 含水シリカ
  • 水酸化Al
  • アルギン酸Na
  • アルギニン
  • ヒノキチオール

全部で14種類。
市販の日焼け止めでは20〜30種類の成分が入っていることも珍しくありませんので、「添加物を極力排除した」と言えるでしょう。

成分ごとの役割と肌への影響

CHIKA

このクリームに含まれる代表的な成分を見てみましょう。

スクワラン

  • 肌の皮脂に近いオイル。
  • 乾燥から守るバリアのような働きがあります。
  • 酸化しにくく、アトピーや敏感肌でも使われやすい成分です。

グリセリン

  • 高い保湿力を持つ成分。
  • 肌の水分を抱え込む性質があり、乾燥肌にプラスに働きます。
  • 適量なら肌にやさしいですが、濃度が高いとベタつきやすいことも。

酸化チタン

  • 紫外線散乱剤として働きます。
  • 紫外線を“反射”させるタイプなので、吸収剤のように化学反応を起こさず、敏感肌向け処方に多く使われます。
  • 一方で、ナノ粒子化している場合や、炎症部位では刺激を感じる方もまれにいます。

含水シリカ、水酸化Al

  • 酸化チタンを安定させるために配合されます。
  • 肌に直接害を与えるわけではありませんが、粉体の摩擦で刺激を感じる人もいます。

ヒノキチオール

  • 青森ヒバなどに含まれる天然成分。強い抗菌作用を持っています。
  • 合成防腐剤を避ける代わりに、この成分で製品を安定化させています。
  • ただし「天然だから安全」とは限りません。人によってはかゆみや赤みを引き起こす可能性もあり、特にアトピーの方は注意が必要です。

特に気になる「合成界面活性剤」のこと

CHIKA

市販の日焼け止めは、ウォータープルーフ性・耐久性・なめらかな塗り心地を重視するため、次のような合成界面活性剤が配合されていることが多いです。

一般的な市販の日焼け止めに多い合成界面活性剤

  • ポリソルベート系(例:ポリソルベート20, 60 など)
    → 油と水を混ぜる、なじみやすいテクスチャーを作る。
  • PEG系界面活性剤(例:PEG-○○、PEG-PPG系共重合体など)
    → 乳化だけでなく、感触改良・保湿補助にも使われる。
  • シリコーン系界面活性剤(例:ジメチコンコポリオール、PEG-10ジメチコンなど)
    → 撥水性を高め、汗や水に強い「ウォータープルーフ」処方を実現。
  • エステル系界面活性剤(例:ステアリン酸PEG-100、グリセリルステアレートなど)
    → クリームや乳液状にする乳化剤として一般的。

これらは「強い耐久性・使用感の調整」に優れていますが、合成化学的に作られた添加剤です。敏感肌やアトピーの方の中には、こうした成分で刺激を感じる場合があります。

「カリ石ケン素地」の特徴とメリット

一方で、このUVクリームに使われている「カリ石ケン素地」は脂肪酸とカリウムを反応させた、いわゆる「石けん」です。

  • 自然由来の単純な成分
    → 動植物の油脂+アルカリから作られ、化学的に複雑な構造ではない。
  • 最低限の乳化力で十分
    → 合成界面活性剤のような強い作用はなく、肌への負担が少ない。
  • 洗い流しやすい
    → 石けんベースなので、落としやすく肌に残りにくい。
  • 敏感肌・アトピー肌に配慮
    → 合成界面活性剤で赤みやかゆみが出る人にとって安心感がある。

実際に使ってみた感想

50g入っているので、価格の割に結構沢山入っているという印象。

テクスチャーは「クリーム」というだけあって軽め。サッと伸びます。市販のUVクリームのように「ねっとりのびてピッタリくっつく」という感じではありません。

P-1 Cream

実際に洗顔の時もこのクリームは弱めの洗顔料は石鹸できちんと落ちますね。(一般的な市販UVケア製品は、シリコンや合成界面活性剤で「強い撥水性・耐久性」を持たせているため、クレンジングが必要です)

逆に吸着性が弱い分、汗をかく季節は小まめに塗りなおしが必要ですが、ウォータープルーフの市販のUVケア製品でも汗をかいてタオルなどでふけば落ちてしまうので結局は塗りなおしが必要ですもんね。

グリセリンが入っているためか保湿作用があると思います。ヒノキチオールが入っていますが、ニオイはありませんね。

CHIKA

朝のスキンケアの最後に塗ってみると、伸びがよく白浮きしにくい印象ですねー

日焼け止めによくある表示が書いてない!

暫く使ってみて気が付いたのですが、日焼け止めにはよく「SPF 50」とか「PA ++++」という表記があるじゃないですか?

ところがこのP-1オーガニックUVクリームにはその表記がどこにも書いてないのです。

・・と、色々調べているとこの方が開発・販売されているものなのですね。

この動画の中で「SPF20・PA++」であることをお話されています。充分だと思います。

ポイント

PA = Protection Grade of UVA(UVA防御効果) の略。
UVA(紫外線A波) に対する防御効果を表します。
→UVAは肌の奥(真皮)まで届き、シワ・たるみ・シミなどの「光老化」に大きく関わる。曇りの日や窓ガラスを通しても降り注ぐため、年間を通じて注意が必要。

SPF = Sun Protection Factor(サン・プロテクション・ファクター) の略。
主に UVB(紫外線B波) に対する防御効果を示す指標。
→ UVBは 赤くヒリヒリする日焼け(サンバーン) や皮膚がんの原因になりやすい紫外線。

CHIKA

SPFは「日焼け止め効果の時間」、PAは「肌老化の防止力」。

日常生活ではSPF 20、PA ++ あれば十分かと。

日焼け止めについて常々思っていたこと。

SPFの数値は、日焼けするまでの時間を何倍に延ばせるかを表します。

SPFの「1」は20分を意味するのですが・・

例えば、普通なら20分で赤くなる肌の人が SPF25 の日焼け止めを塗った場合:
→ 20分 × 25 = 約500分(8時間強) まで日焼けを遅らせられる、という理屈なんですよね。

ですが、どの商品の説明にも「2~3時間おきに小まめに塗りなおしましょう」と書いてあるんですよ(笑)

CHIKA

これ・・「SPF50」とかって意味あるの?


と思ってました(笑)
結局汗かいたりして、塗りなおさなければいけないんだよね?と。

あと、これらの表記を商品に掲載するためにはどうやら多くのお金がかかるようなんです。

なるほど・・だからこれらの表記がないんですね💦

このP1-UVクリームを開発された方も動画の中で色々細かな点まで言及してくださっているので是非一度見てみて下さい。

「安全」とはどういう意味?

ここで大事なポイント。
このUVクリームは確かに「成分が少なく、防腐剤や化学吸収剤を使わない」という点で、市販品よりシンプルで安心感があります。

しかし、「誰にとっても安全」=「刺激ゼロ」ではありません。

  • 肌が健康な方にとっては、非常にやさしい日焼け止めといえます。
  • ただし、アトピーや敏感肌の方では「石けん系成分」や「ヒノキチオール」が刺激になる可能性も。

つまり「安全」という言葉は、「成分構成がシンプルで不要な添加物を極力排除している」という意味であって、「すべての人に刺激がない」という意味ではありません。

アトピー・敏感肌の方へのアドバイス

薬局に来られる患者さんでも、化粧品や日焼け止めでトラブルを起こす方は少なくありません。
特にアトピー性皮膚炎のある方はバリア機能が弱いため、普通の人なら問題ない成分でも反応してしまうことがあります。

もし極端に肌が弱い方が試す場合、以下の手順をおすすめします。

  1. パッチテストを行う
     腕の内側などに少量塗り、1〜2日様子を見る。
  2. 少量から使用開始
     顔全体ではなく頬などから試し、違和感がなければ広げていく。
  3. 湿疹部位には塗らない
     赤み・かゆみのある場所に塗ると、刺激を強めることがあります。
  4. 夜は優しくオフする
     石けんオフできるのは魅力ですが、落とすときも強くこすらず、低刺激の洗浄料で。

まとめ ― 本当に安心できる日焼け止めとは?

  • P-1オーガニックUVクリームは、合成界面活性剤・紫外線吸収剤・香料・合成防腐剤などを使わず、必要最低限の成分で構成されたシンプル処方です。
  • 「市販の日焼け止めの成分数が多すぎて不安」という方には、大きな安心感を与える製品だと思います。
  • ただし「天然成分だから誰にでも安全」というわけではなく、特にヒノキチオールなどの精油成分は、人によっては刺激になる可能性があります。
  • 敏感肌・アトピー肌の方は必ずパッチテストを行い、自分の肌に合うかどうかを確認してくださいね。

「CHIKACHAN HOUSE」のショップで取り扱っている「One Gel」もそうなのですが、このように成分をできるだけシンプルにした製品は「安心して選びやすい」と思います。


化粧品選びで迷う方には、ぜひ一度手に取って見ていただきたいです。

あ!P-1 オーガニックUVクリームのお値段は 1本3500円(税込)でした。
これだけのこだわり商品でこの価格は良心的ですね。

P-1 Organic UV Cream

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この記事を書いた人

薬剤師歴20年以上。本業の傍らで「ようこそ還元くんの世界へ。」という情報発信ブログとショップを運営しています。こちらの「別館」では還元くん・メビウスウォーター以外の情報発信を主に行っています。20代で慢性関節リウマチを発症し克服するまでに行ったことや考えたことなども含め、いろいろ発信しています。

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