今回は、食品添加物についてわかりやすくお話しします。
私たちが普段食べている食品の中には、味や見た目をよくしたり、保存期間を長くするために「食品添加物」というものが使われています。
私たちが健康でいるために、食品添加物について知っておくことはとても大切。さっそく見ていきましょう!
1. 食品添加物とは何か?
食品添加物とは、食品の色、香り、味をよくしたり、長く保存するために加えられる化学物質や天然成分のことです。
たとえば、お菓子の鮮やかな色合いや、コンビニのお弁当が日持ちするのも、食品添加物のおかげ。
添加物には多くの種類があり、代表的なものとして、食品を鮮やかに見せる「着色料」、長持ちさせる「保存料」、甘みをつける「甘味料」などがあります。
2. 食品添加物にはどのような種類があるか?
食品添加物にはたくさんの種類がありますが、例えば以下のようなものがあります。
- 着色料:食品の色を鮮やかにするために使用されます。
例:赤色102号、黄色5号、青色1号 - 保存料:食品の腐敗を防ぎ、長期間保存できるようにするための成分です。
例:ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム - 甘味料:砂糖の代わりに甘みをつけるための添加物で、低カロリーのものも多くあります。
例:アスパルテーム、スクラロース、キシリトール - 酸化防止剤:食品が酸化して品質が劣化するのを防ぎます。
例:ビタミンE、ビタミンC、BHA - 防かび剤:主に果物の表面に使用され、カビの発生を防ぎます。
例:イマザリル、ジフェニル - 乳化剤:油と水が分離しないように混ぜ合わせるための添加物です。
例:レシチン、グリセリン脂肪酸エステル - 増粘剤・安定剤:食感を安定させ、食品に粘りやとろみを加えるために使われます。
例:カラギーナン、グアーガム、キサンタンガム - 香料:食品に香りを加え、味や香りを引き立てます。
例:バニラエッセンス、レモン香料、フルーツ香料 - 膨張剤:お菓子やパンなどに使用され、ふくらみを良くするための添加物です。
例:重曹(炭酸水素ナトリウム)、ベーキングパウダー - 調味料:味にコクやうまみを加えるために使われます。
例:グルタミン酸ナトリウム(MSG)、イノシン酸ナトリウム、グアニル酸ナトリウム
ここに上げただけでも本当に沢山の種類があり、驚きますよね。
3. 食品添加物はなぜ悪いのか?
食品添加物が悪いと言われる理由は、体にとって不要な成分であり、健康に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
例えば以下の3つの成分についてみてみましょう。
- アスパルテーム(人工甘味料):アスパルテームは砂糖に比べてカロリーが低いですが、長期間摂取すると、頭痛やめまいなどの症状が出ることがあると言われています。
- ソルビン酸(保存料):ソルビン酸は食品を腐りにくくしますが、腸内の善玉菌の働きを弱め、消化器系に負担をかけることがあるとされています。
- 赤色40号(着色料):この着色料は一部の人にアレルギー反応を引き起こすことがあり、過剰に摂取すると注意力や集中力が落ちることが報告されています。
昔、友人のお子さんが夏休みの自由研究で、「アリは甘いものなら全部好きなのか?」という実験をしていました。
Aのお皿には白砂糖、Bのお皿には人工甘味料を載せて置き庭に一晩放置。
すると、アリはAのお皿にだけ群がり、Bのお皿には一匹もいなかったという結果が。
自然の生き物はやはり賢いんですね!
4. 食品添加物を長年摂取すると何が体にとって良くないのか?
食品添加物を長期間にわたって摂取し続けると、例えば次のような問題が体に生じる可能性があります。
- アレルギーやアトピーの悪化:食品添加物が原因で、アレルギー反応が出やすくなったり、アトピーの症状が悪化することがあります。
- 腸内環境の悪化:腸の中の善玉菌が減ってしまい、便秘や下痢になりやすくなることがあります。
- 免疫力の低下:食品添加物が体内に蓄積されると、体の免疫力が下がり、病気にかかりやすくなる可能性があります。
実際に、長年皮膚のかゆみやデキモノで悩んでいた40代の男性の方から、「コンビニ弁当やめたらウソのように治りました」というお話を伺ったことがあります。
食品添加物は結局体にとって「毒」なのでそれを外に出そうとしていたのでしょうね。
5. 食品添加物の記載方法について
食品添加物は、商品の成分表に「〇〇(保存料)」「〇〇(着色料)」などと表記されています。また、カタカナやアルファベットの記号で記載されていることが多いです。食品を買うときには、パッケージの成分表をよく見て、どんな添加物が使われているか確認する習慣をつけましょう。
自分でコーヒーを淹れると、時々牛乳や甘いものを入れたくなることがありますよね。私も同じで、あるときハチミツや砂糖の代わりに黒糖を試してみたら、意外と美味しくてハマってしまいました。
コーヒーに牛乳と黒糖を入れるだけで、まろやかで甘さが増すんです。
そんなある日、コンビニで「黒糖&牛乳入りコーヒー」を見かけ、試しに買ってみたんです。濃厚で美味しかったので、自分でも同じように作りたいと思い、パッケージの原材料を見てみると、驚きの内容が!!
原材料には「牛乳、砂糖、コーヒー」に加えて「脱脂濃縮乳、植物油脂、黒蜜、デキストリン、増粘多糖類、クリームチーズ、白子抽出物」など、予想外にたくさんの添加物が含まれていました。。
どうやら、この濃厚さを出すために、さまざまな成分が使われているようです。
最近の市販の飲み物には、こうした工夫が多く見られますが、体に入るものには少し気を配ることも大切かもしれませんね。
6. 食品添加物を摂取しないようにする工夫10選
食品添加物を避けるための方法を10個ほどお伝えします。
成分表示を確認する習慣をつける
パッケージに記載されている成分表示を必ずチェックし、添加物の少ない食品を選びましょう。特に、難しいカタカナ表記や不自然な成分が多く含まれている場合は避けると良いです。
慣れてくると苦ではなくなりますよー
無添加やオーガニック製品を選ぶ
「無添加」や「オーガニック」と記載された食品は、添加物が少ないか、使われていない場合が多いです。特にオーガニック製品は、農薬や人工的な添加物が避けられているため、健康に配慮した選択ができます。
日本ではまだまだ少ないですが、ちょっと気を付けてみると意外と見つかります。
加工食品を控える
加工食品やインスタント食品には、長期保存を目的とした添加物がかなり多く含まれています。なるべく新鮮な食材を使って自炊することで、添加物の摂取を減らせます。
特に練り物には注意。
シンプルな食品を選ぶ
原材料が少なく、シンプルな食品を選ぶのも効果的です。成分表に記載されている材料が少なければ少ないほど、余計な添加物が入っていない可能性が高いですよね。
冷凍食品を活用する
冷凍野菜や冷凍フルーツなど、保存料が少なくても長期保存が可能な冷凍食品を利用すると、添加物を減らせます。ただし、外国からやってきた冷凍食品や加工済みの冷凍食品は添加物(農薬)が含まれることがあるので、注意が必要です。
調味料にも気を配る
醤油やみりん、だしなどの調味料にも添加物が含まれていることがあるので注意。
逆に、無添加や伝統的な製法で作られた調味料を選ぶと、日常の料理での添加物を減らせます。
例えば「バルサミコ酢」は裏の表示を見ると「カラメル」が入っているものなどもあります。あまりに安価なものは疑ったほうが良さそうです
外食やコンビニ食を減らす
外食やコンビニの食品には、見た目や味を良くするための添加物がかなり沢山使われていることが多いです。自宅で自炊する機会を増やすことで、添加物を抑えることができます。
自然由来の保存方法を利用する
冷蔵保存や冷凍保存、酢や塩を使った漬け物など、昔ながらの自然な保存方法を取り入れることで、保存料を使用せずに食品を長持ちさせることができます。
やはり昔の人の智慧ってすごいと思います。
スーパーマーケットではなく農家直送や地元の市場を利用する
農家から直接購入したり、地元の市場で新鮮な野菜や果物を手に入れると、収穫したばかりの無農薬や無添加の食品に出会える可能性が高まります。
おやつやスイーツも手作りする
市販のお菓子やスナック菓子には、保存料や人工甘味料が多く含まれています。自分で手作りすれば、余計な添加物を使わずにおやつを楽しむことができます。
人が好む味付けを徹底的に研究しつくしたプロが作るお菓子は、知らないうちに依存状態になってしまうかも。
・・・と、ここまで書いておいてナンですが。
私自身は今はこれらを全て実践しているわけではありません。あくまでも「ゆるく」考えて、何かを選ぶ時に「こっちのほうがいいかな?」と選択するくらい。
でも、リウマチを治療している時期は徹底的に考えて実践しました。
7. 食品添加物を摂取してしまった場合の解毒方法
もし食品添加物を摂取してしまった場合には、以下の方法で体の中からできるだけ排出することを考えましょう。
- 水分をたくさん摂る:水をたくさん飲むことで、体にたまった添加物を尿として排出しやすくなります。
- 食物繊維を摂る:野菜や果物に多く含まれる食物繊維は、腸内の不要な物質を絡め取って排出を助けます。
- 発酵食品を摂る:ヨーグルトや納豆などの発酵食品は腸内環境を整え、添加物の排出をサポートします。
- ビタミンCを摂る:ビタミンCには解毒作用があるため、レモンやオレンジなどを食べることで、体内の有害物質を減らせます。
- 運動をする:汗をかくことで、体内の不要な成分が排出されやすくなります。
今の世の中、食品添加物を完全に避けるのは難しいですが、なるべく体に優しい食品を選び、解毒のための習慣を取り入れることが大切ですね。
さいごに
今考えてみると、自分が添加物を意識するようになったきっかけは、リウマチになったことでした。
「添加物」は生活で使用するさまざまなもの(ヘアケア用品や化粧品など)に入っていますが、やはり直接体の中に入る「食品添加物」のことが気になりました。
それまでの自分の生活習慣や食習慣を振り返り、反省する過程の中で「食品添加物の闇」に気づき、なんとも言えない気分になったことを覚えています。
更に今は食品表示の法律が変わり、食品添加物の「キャリーオーバー」も問題になっています。
これは最終的な製品に直接添加されていないものの、原材料の製造過程で使用され、結果的に最終製品にも微量残留している添加物のことです。
この場合、表示が免除されることが多いため、消費者が意識せずに摂取していることがあります。例えば、加工食品の調味料に含まれていた添加物が、最終製品の原材料には記載されないケースがあるのです。食品選びの際には、キャリーオーバーにも注意が必要ですね。
すべてに対し極端に神経質になる必要はないと私は思いますが、私たち消費者側に知識がなければ、体に入れるものさえ選択できない時代になっているのは事実です。
今回の記事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。