「知見」と「調和」と「魅力」の塊であるKさん
私よりちょっと年齢が上のKさんは、何をしても豊かな人間性。自分の考えや意見を分かりやすく表現してくれるので、「すごいなぁ」と尊敬しています。
昔一緒の職場で働いていた時期があり、「ちょっと変わった人だな」という印象がありましたが、今ではとても大きな組織のトップに。
いつも、誰に対しても相手の立場に身を置き、解釈しやすい言葉で話してくれるため本当に皆から親しまれています。他者の意見や考えを否定せず「見方を変えてみよう」とアドバイスしてくれます。相手を否定しないのも人気がある理由なのだと思いますね。
私はこのKさんから本当にさまざまな事を教わりましたが、特に「球体思考」という考え方が好きです。
人間誰しも自分と異なる意見や考え方に遭遇すれば、「あの人とは考え方が合わない」「意見が合わない」「相手が何を考えているのかわからない」と思ってしまうことが少なからずあるのではないでしょうか。
でも、多分相手も同じように思っていると思います。
そんな自分の中のモヤモヤを解決できる思考法のお話です。
球体思考とは
一つの事象を試して判断するためには、その事象を多様な視点から観ることが必要です。「球体思考」とは、上下左右斜めの線だけでなく、観点を外側からの見方に変えてみることで、新しい気づきを持ち込む思考法。
英語では「Multifaceted thinking」と訳すでしょうか。
一つの物事を色々な方向から見て、更にその物事を宇宙から地球を見るような感じで見るということですねー
「球体思考」が素晴らしいなと思うのは、その思考法が自分にとって一番優れている視点を探し出せるだけでなく、他人との関係をより深めるための手段としても活用できるから。
Kさんの実践から学ぶ
Kさんの場合、属人や社員が予期とは違う行動をとった場合でも、今では「そういう考え方もあるよね」とむしろ共感できるようになったのだそう。(外から見ていると相手に対する慈しみも感じます)
いたずらに自分の視点に基づいて相手を否定せず、新しい視点での解釈をもって関係を作り上げようとするのです。これは「球体思考」の実践の一部なのだとか。
Kさん曰く
でも、最初からこの見方ができたわけじゃなくて、沢山考えたり練習したりしたよ。
だそうです。
自分や他人の平和をもたらす
球体思考を学ぶことは、自分自身の要求を満たすためだけではありません。他人を認め、尊重する力を鍛えることによって、自分も他人も自由で平和な関係を構築できるようになるのです。
これは職場での上司・部下よりも、家庭内で役に立ちそうな・・
「個」を尊重する時代ではありますが、「集団」という視点を忘れないことは、球体思考を鍛えるキーになります。日常の生活の中で、この思考をやってみることは、自分自身の要求を解決するのみならず、他人の需要をも見えやすくしてくれます。
他人は変わらないから自分(の見方)を変える
こう思っていたほうが無駄な衝突を避けられるように思います。
もちろんこちら側は球体思考で、なおかつ考えや意見も相手にわかってもらうということも大事だと思いますね。
世の中に誰一人として100%自分と同じ考えの人なんていないんだから、自分の見方を鍛えることができれば結構気持ちが軽くなる
とのこと。
結論
球体思考は、単に情報を分析する手段だけではなく、人生に新しい視点を持ち込むために必要な思考法だと思います。
もしも「相手と考えが合わない」と悩んでいる方がおられたら、相手側の立場に立って考えてみる、第三者の立場になって考えてみるなど「球体思考」で見ることを試してみて下さいね!
ちなみに、今回お話に出てきたKさんが書かれた書籍がこちら。色々なお話が詰まっています。一読の価値あり。