改めて考えた「体を温めること」の重要性
定期的に色々勉強会に参加します。
どの勉強会でも多く話題に上るのはやはり「体の冷え」について。
「冷えは万病の元」というように特に女性にとって体の冷えは大きな悩みの一つ。私自身、冬にはお腹を冷やさないように腹巻を愛用しています。(ここ数年は夏も)
でも、冷え対策は腹巻や湯船につかるだけでは足りません。実は、毎日の食事が冷え解消のカギなのです。
食べ物で体を温める工夫
漢方や食養生には「体を温めるもの」と「体を冷やすもの」という分類があります。例えば、秋においしい柿や梨は体を冷やす食材ですが、乾燥した空気から喉を守る効果もあります。夏野菜であるキュウリやゴーヤは夏の暑さに負けないよう適度に体を冷やすため、理にかなった食材と言えます。
逆に冬には控えめにするのが良いでしょう。
また、砂糖やお菓子類、白い小麦粉も体を冷やします。私自身もリウマチを経験した際、振り返ると冷えを招く食生活だったことを痛感しました。朝は果物、昼は菓子パン、夜はカップラーメン…。女性なのにそんな食生活をしていたのかと言われますが、本当にそうだったんです。
体を冷やすどころの話ではなく、結構積極的に体に毒を取り入れる食生活だったと思います(笑)
朝の果物が唯一の生鮮食品。
・・と、病気になってからそんな食生活を見直し、体を温める食材を意識的に摂るようにしたところ、体調が大きく改善したことを覚えています。
具体的に体を温める食材は・・
1. ショウガ
体を温める代表的な食材です。ショウガオールという成分が血行を促進し、冷えを解消します。お茶やスープに加えると簡単に取り入れられます。殺菌効果のあるスパイスでもありますね。
2. ネギ
ネギは体を芯から温める作用があり、特に白い部分が効果的です。鍋料理やスープに活用すると冷え対策にぴったりです。冬の鍋の中のトロトロのネギは甘くておいしいですねー。
3. かぼちゃ
かぼちゃは体を温める上に、ビタミンや食物繊維も豊富。煮物やスープにすると、寒い日に最適です。
私は単純な煮物が好きです!
4. ニンニク
血行を良くし、代謝を高める働きがあります。炒め物やスープに少量加えると風味もアップします。
5. 黒ゴマ
黒ゴマはエネルギーを補い、体を温める食材として知られています。スムージーやサラダにトッピングするのがおすすめです。私は時々バナナと黒ゴマでスムージーを作ります!
6. 鶏肉
鶏肉は温性のたんぱく質源で、特に手羽先やもも肉がおすすめです。スープや煮込み料理に使うと体がポカポカに。
7. 山芋
体を温めながら、消化を助ける食材です。とろろや炒め物にして取り入れると効果的です。皮をむいて少し油でいためてから醤油とかつお節をかけて食べるとシンプルで美味しいです。
8. シナモン
スパイスの一種で、血流を促進し体を温めます。紅茶やデザートに少量加えるだけで香りも楽しめます。「桂皮」ともいいます。
9. くるみ
ナッツ類の中でも体を温める効果が高いです。おやつやサラダのトッピングに便利です。私は少し砕いてサラダにトッピングして食べることが多いです。
10. レンコン
レンコンは血流を促し、特に冷え性の方に効果的。煮物やきんぴらにすると食べやすいです。最近、あるハンバーガー屋さんで「フライドレンコン」というものがあり、適度な歯ごたえがあって美味しかったです。
「気」の良い食材を選ぶ大切さ
さらに、食材選びで注目したいのが「気」の良い食べ物です。以前お話を聞いたことがある「菌ちゃんふぁーむ」の吉田俊道さんのお話では、虫が弱い植物を食べるように、私たちも強い土壌で育った栄養豊富な食材を選ぶことが大切なのだそうです。
「気の良い食べ物」とは、食材そのものが自然の力をしっかりと受け、生命力に満ちている状態のことを指します。この「気」というのは、東洋医学や自然療法で使われる概念で、食材が持つエネルギーやバイブレーションといったものを表します。「気の良い食べ物」を選ぶポイントをいくつか挙げてみました。
- 自然に近い環境で育ったもの
農薬や化学肥料を極力使わず、自然のリズムに沿って育てられた食材は「気」が良いとされます。たとえば、有機栽培の野菜や果物、自然放牧で育った動物の肉や卵といったものが相当します。 - 旬の食材
その時期に自然界で育つ食材は、環境のエネルギーを多く含んでいます。たとえば、夏には水分を補給できるキュウリやトマト、冬には体を温める大根やカボチャなど、旬の食材はその季節に必要な栄養素やエネルギーを与えてくれますよね。 - 土地で採れる食材
地元で育った食材は、その土地の「気候」や「土壌」のエネルギーを持っています。その土地で暮らす人々にとって自然に合う食材です。
よく「水が合う/合わない」「地産地消」といったものがありますが、自分が生まれ育った土地の食べ物は自分の体に合うのだと思います。 - 手作りや自然発酵食品
手作りされたものや、自然発酵による食品は「気」が宿りやすいとされています。例えば、味噌や醤油、ぬか漬けなどの発酵食品には、腸内環境を整える効果とともに生命力を与えるエネルギーがあります。 - 加工が少なく、新鮮なもの
新鮮で、加工度が低い食材は「気」が強いです。スーパーで売られているカットフルーツや冷凍食品よりも、収穫後すぐの果物や野菜が良い例ですよね。 - 土壌が豊かな場所で育ったもの
土壌が栄養豊富で、微生物のバランスが良い環境で育った植物や、そこで採れる作物は「気」が良いとされます。土の状態が良いと、植物はファイトケミカル(抗酸化成分)やミネラルをしっかり蓄えることができます。 - 丁寧に育てられたもの
作り手の愛情や手間暇をかけて育てられた食材も、「気」が宿ると言われています。市場や農家直売所で買う際には、生産者の思いを感じ取れるものを選ぶと良いでしょう。
人間の腸は土壌と同じように微生物のバランスが重要。腸内環境を整えることで、体全体の強さが生まれます。ですから、「気の良い食材」:季節に合った新鮮な食材を取り入れることが冷え対策にも繋がります。
冷えと病気の関係
体の冷えは、アトピー性皮膚炎や顔の赤みなど、さまざまな症状とも関係しています。福島県の会津医療センター:田原英一先生によると、冷えを取ることでこれらの症状が改善するケースが多いそうです。
食事や漢方を取り入れて冷えを改善することで、体全体の調子が整います。
ちなみに癌細胞も体の温度の低い部分を好むといわれていますね。
まとめ:食事で冷え対策を始めよう
冷えは体に多くの影響を与えるものです。腹巻や湯船も大事ですが、食事の工夫がさらに効果的です。
四季のある日本では、季節に合った食材を取り入れることで、自然の力を借りた冷え対策ができます。毎日の食事を見直して、自分の体をもっと大切にしてみませんか?