出会いのきっかけ
私には、以前勤めていた職場で出会った大切な友人Nさんがいます。もう15年以上のお付き合いになりますが、今でも変わらず仲良くしていただいています。
Nさんはとても気持ちの良い方で、いつも明るい関西のおばちゃんです。
そのNさんには、Aさんというご友人がいらっしゃいました。Aさんは残念ながらすでに他界されていますが、私にとって忘れられない方の一人です。
想像を超える出会い
私はAさんとは数回しかお会いしたことがありません。でも、その短い時間の中で、強烈な印象を受けました。
初めてAさんにお会いする前、Nさんから「Aさんは大きな病気を抱えている」と聞いていたため、体力も食欲も落ちていて、やせ細っているのではないかと勝手に想像していたのです。実際、小柄で痩せたおばちゃんを思い浮かべていました。
ところが、私の前に現れたAさんは、まるでそのイメージとは真逆の姿でした。血色が良く、体格もしっかりされていて、驚くほど元気そうなのです。

こちらがAさんですか?
と思わずNさんに確認してしまったほどです。



そうやで。びっくりやろ!!!
と、Nさんも笑っておられました。
病名や病状からはとても想像できないほど、Aさんは生命力にあふれいたのです。
病気を“持っていない”人
お話をうかがうと、Aさんは確かに大きな病気を抱えていました。何度も検査や手術を受けられていて、その内容は並大抵のものではありません。それでも、Aさんは「普通に」食事をし、外出を楽しみ、日々を過ごしておられました。
まるで「自分が病気である」という意識がないように見えたのです。
もちろん、医療的な現実はしっかり受け止めておられたはずです。ですが、外から見る限り、Aさんの生活は「病気中心」ではありませんでした。
「退院したら、あのレストランにご飯食べに行きたいんや!」
「次、みんなと旅行はいつ行けるんやろ?」
そんな言葉が次々と飛び出してくるたびに、周囲は驚きつつも、思わず笑顔になっていたようです。
ポジティブを超えた世界
「Aさんは徹底的なポジティブ思考でしたね」とNさんと話すことがあります。でも最近、それだけでは説明できない何かがあるのではないかと感じています。
私たちは大きな病気を告げられたとき、まずその現実を受け止めようとします。落ち込みながらも、時間をかけて向き合い、一歩ずつ前に進もうとする。それが一般的なプロセスかもしれません。
けれどAさんは、そもそも「都合の悪いことを受け入れない」ように見えました。しかも、それを意識的にではなく、無意識に自然とやっているのです。
病気の事実をスルーする。悲観的な未来を見ない。



まるで、自分の心が心地よい世界だけを選び取って生きているようでした。
常識を超えた生き方
Aさんを見ていると、「人間の体は未知であり、宇宙のようだ」と感じざるを得ませんでした。
医学や薬の常識では説明できないことが、本当にあるのだと実感させられたのです。
周囲の人たちが「もう厳しいかもしれない」と思っても、Aさんは何度も復活されました。
まるで、常識や限界を軽やかに飛び越えているかのように。
Aさんの心には、「自分は病気である」というラベルが存在しなかったのかもしれません。
ご本人の中には、最初から「病気のない世界」があったのだと思います。
学びとしての出会い
Aさんがこの世を去られた今でも、私の心にはAさんから学んだことが本当に強く残っています。
「受け入れない」という在り方。
「病気のない世界で生きる」という姿勢。
どれも理屈ではなく、生き様として私の目の前に現れてくれました。
私たちはつい、頭で考えがちです。でも、本当に人を強くするのは、理屈ではなく「心のあり方」なのかもしれませんね。
Aさん、生き方を間近で見せていただき、本当にありがとうございました!!