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慢性的な不調を解消する鍵は“手放すこと”にあり

手放しのすすめ

最近、“手放す”ということについて考える機会が多くあります。この考え方は、生活のさまざまな場面で役立つ重要なポイントではないかと常々感じています。

目次

“手放す”ことの大切さ

病気を手放せない人たち

日々の薬局業務の中で少し気になるのが、病気を“手放せない”人が想像以上に多いことです。

患者さん

「ここが痛いのよ。ずーーーーっと、痛くてね」

患者さん

「全然眠れない」

患者さん

「アレルギーだから・・」

これらの言葉は、あたかも自分自身に「病気がある」という暗示をかけているように感じます。

CHIKA

自分にとってマイナスなものを、宝物のように抱えてしまっている状態。それは、残念ながら脳の傾向を混乱させてしまうのですよね。

痛い痛い痛い…

眠れない眠れない眠れない……

このような情報を自分の脳内で回転させているのです。

脳は想像以上にアバウトなところがあり、「痛いんだ」「眠れないんだ」と認識するとそのとおりに働きます。

これは病気に限らず、「自分は太っている」「自分は可愛くない」と思えば、本当にそうなってしまいます。。

POINT

「痛くない」と否定形で考えるとそれも逆効果だと言われています。
考える時のポイントは「快適だ」「軽い」「眠い」など肯定的、前向きな言葉を使う事だそう。

でも、まずは色々な手段で実際に体をその状態に持っていくことが先決ですよね。

マイナス思考を手放すために

自分の意識や行動がマイナスに向かっているなら、一度「手放す」ことを考えてください。

痛いところに意識を向ければ痛くなり、悪いと思えば悪くなります。

「病気を絶えず語る」人に、私は例えばこう質問することがあります。

CHIKA

友達と楽しく話しているときも痛いですか?

テレビを見て笑っているときも痛いですか?

好きなものを食べているときも痛いですか?

これに対して「そういうときは痛くない」と言う人が大半を占めます

人間の脳は便利な事に、楽しいことや好きなことに向かっていると痛みや不調を忘れているのです。

少しづつのステップ

私たちが小さい頃、母親に「痛いの痛いの、とんでいけ!」と言われたこと、ありませんか?

これは実は非常に大きな効果があるのです。もちろん痛みにも各種のタイプがあり、急性の痛みは体からのシグナルですから無視はできません。しかし、慣性的な痛みは、自らだ作り出している可能性も否定できません。

CHIKA

緊急時に薬を少し使うことは良いと思います。でも、薬が効いて症状が抑えられているその時間は「本当の原因」を探る時間稼ぎをしていると思ったほうが良いかもしれませんね。

大切な体験としての「手放す」

「手放す」ことは病気に限らず、仕事や生活の上でも重要だと思います。

今、何かに固執しているなら、別の大切な何かを見逃しているのかもしれません。逆に、手放した空間に新しいものが入ってくる。ただし、手放すことは簡単ではありません。

ときには痛みや不安、ちょっとの苦しさを伴うこともあります。そのためにも、正しい方法を選ぶことが大切だと私は考えています。

自分の生活習慣や食事を見直したり、不要な薬を削減したり、人間関係を再構築したりすることが有効な解決策になりえます。

3ヶ月でものすごい変化を経験する人もいるかもしれません。ですが、それに対して10年越しでようやく変化があることもあるかもしれません。

私自身は「病気を手放す」ことができるお手伝いをしていけるよう、日々の業務に取り組んでいます。

手放しのすすめ

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この記事を書いた人

薬剤師歴20年以上。本業の傍らで「ようこそ還元くんの世界へ。」という情報発信ブログとショップを運営しています。こちらの「別館」では還元くん・メビウスウォーター以外の情報発信を主に行っています。20代で慢性関節リウマチを発症し克服するまでに行ったことや考えたことなども含め、いろいろ発信しています。

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