CHICACHAN HOUSE本館はこちらから 〉

1500年以上の歴史が語る東洋医学と私たちの健康

自然から学ぶ健康法

東洋医学についての再理解

年末年始の休み中に、東洋医学について少し勉強を進めてみました。これまで曖昧だった言葉や概念を整理し、理解を深めたいという思いからです。いざ調べ始めてみると、「理解しているつもりだったけど、実際はちゃんとわかっていなかった!」ということも多々。

例えば、「東洋医学って何ですか?」と聞かれたとき、漢方薬や鍼灸を使って体の不調を整える医療、という説明は間違っていません。しかし、もう一歩踏み込むと、それは単なる治療法ではなく、「日本含め東洋の国々の文化と関連する民族伝統医学」であることがわかります。

漢方薬の歴史的背景

現在でも広く使われている漢方薬の多くは、3世紀頃の中国、呉の国で書かれた医書にその起源があります。この時代は三国志の頃、日本では卑弥呼が生きていた時代です。

CHIKA

例えば「葛根湯」という漢方薬。風邪のひき始めや肩こりの改善によく使われますが、実は1700年前から存在している薬です。

この事実を知ると、人間の身体の基本的な構造や働きは今も昔も変わらないのだと感じます。

進化しているのは私たちの身体そのものではなく、むしろ周りの環境や技術。それに影響を受けて、私たちも進化しているように見えているだけかもしれません。

東洋医学の基本的な考え方

東洋医学は「全人的医療」とも呼ばれます。これは体の一部だけを見て治療するのではなく、人間全体、つまり体と心、さらにその人を取り巻く自然環境や社会全体を含めて診る医療です。

例えば、外からのストレスが原因で心が折れると、それが体の不調にもつながることがあります。このように、体と心、そして外部環境が密接に関わり合っていることを考慮するのが東洋医学の特長です。

CHIKA

例えば「頭が痛い!」となったとき。色々な角度から「その人」を観察します。

・肩や首のコリはないか?
・体は冷えていないか?
・血行は悪くないか?
・普段の食べ物はどうか?
・よく眠れているか?
・その人の元々の体質はどうか?
・ストレスはどうか?
・歯のかみ合わせはどうか?
           ・・・等

そのため、東洋医学の診察は非常に丁寧で、患者の背景や生活習慣、感情面にまで深く踏み込むことがあります。

陰陽五行の理論

友人と話をしている時、たまたま「陰陽五行」という考え方について話す機会がありました。

この理論では、自然界の要素を木・火・土・金・水の5つに分類し、それらが補い合い、時には抑制し合いながらバランスを保っていると考えます。

陰陽五行

この理論は人間にも当てはまり、「自分の中でどの要素が強いか」を理解することで、より健康的に生きるためのヒントを得ることができます。また、どこかに偏りが生じると不調が起こるため、漢方薬や鍼灸でバランスを整えることが重要なのです。

例えば、極端に水を飲みすぎたり、栄養を取りすぎたり、逆に不足させすぎたりすると、体調に悪影響を及ぼすことがあります。この偏りを整えるのが東洋医学の基本的なアプローチです。

現代と昔を繋ぐ医療

細かい点で言えば、1700年前と比べて地球環境や植物の栄養素は変化しています。しかし、人間そのものは大きく変わっていません。目が三つになったり、臓器の位置が変わったりしているわけではなく、基本的な構造はほぼ同じ。そのため、古来からの漢方薬が今でも効果を発揮しているのです。

もちろん、時代の進化と共に新しい治療法や技術が生まれることは素晴らしいことです。しかし、それと同時に、自分たちが自然の中で生かされている存在であることを忘れてはいけない、と改めて感じる今日この頃です。

自然と共に生きる大切さ

東洋医学は、自然界との調和を重視する医療です。日々の生活で自然の摂理に耳を傾け、自分の体調と向き合う時間を持つことが、心身の健康につながります。現代の忙しい生活の中でも、少し立ち止まり、自分自身を振り返る時間を意識してみるのもいいと思います。

自然からの知恵と古くから伝わる医学が、これからも私たちの健康を支えてくれるに違いありません。

「自然と共に」という意味でも、自分がご紹介している「還元くん」や「メビウスウォーター」が大好きなのです。
詳しくはCHIKACHAN HOUSE 本館「ようこそ還元くんの世界へ」をご覧ください。

自然から学ぶ健康法

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

薬剤師歴20年以上。本業の傍らで「ようこそ還元くんの世界へ。」という情報発信ブログとショップを運営しています。こちらの「別館」では還元くん・メビウスウォーター以外の情報発信を主に行っています。20代で慢性関節リウマチを発症し克服するまでに行ったことや考えたことなども含め、いろいろ発信しています。

目次